2007/09/24
**-サロメ/ケン・ラッセル
オスカー・ワイルドの戯曲、「サロメ」、その映画。
男娼の館の地下、ワイルドの目の前で館の皆によってサロメが演じられる。合わせ鏡の中をのぞきこんでいるような設定がおもしろさを何倍にもしていた。
出だしがよかったな。
洋館に馬車が近づいていき、その周りで花火を持った子供たちが走り回っている。
映画が始まるよ、始まったよ、という気分が盛り上がる。
あれ、サロメじゃないんじゃないの?と思うんだけれど、観ていくとわかるのだ。
劇の出だしもよかった。豪華で、妖艶で、残酷で。こういうのは思いっきりやってほしい。
サロメ、私だったら男の人に演じてもらうな、と思った。戯曲を読んだときに、「サロメの踊り」ってのはいったいどんななんだろうと思っていたのでちょっと残念だった。
いろんなことがもっと極端でもよいなあ。
いろんな監督に撮ってほしい映画、ピーター・グリーナウェイのサロメなんて、観たいなあ。