kiringrafica

日々の雑記帳です。ハトさんと3人の子どもたち(ふうこ、しょう君、晴)と2012年春から童仙房に暮らしています。

2014/01/31

いよいよ旧暦の睦月がはじまりました。
新しい春、みなさまいかがお迎えですか?

このところ、心ががさがさと落ちつかなくて・・・30日の夜もガラガラと音を引きずったまま布団に入ったのですが、目が覚めるとすっきりと晴れていて、特に自分で何かしたわけではないのに、やっぱりどなたかが世界をきれいにしてくれているのかもしれないな、と思いました。

この1ヶ月は、いろんな仕事の後片付けをしていました。
がさがさと音がする中でも、いろんなうれしいこと、きれいなことがあるのです。
暖炉の火でピザが焼けるのを待ちながらワインとくつろぐひとときをいただいたり、友だちが赤ちゃんを無事(無事!!!)生んだり。

そうだそうだ、髪をとこやんに切ってもらいました。
とこやんは出張床屋さんで、ためらいなくばっさりと切るという噂の美容師さんです。
予想していたよりは長めでしたが、寝癖がパーマのように見えてさすがです。2月から京都でお店を構えるそう!

打ち合わせがてら寄った そのちゃんがお弁当を持たせてくれてびっくり!
ああ、こういう心を忘れていたなあって手を合わせていただきました。

さあ、今日は朔です。今日も新しい一日をはじめられること、ありがとうございますー!

2014/01/26

童仙房の冬も2回目です。年があけて、水道が凍るほど寒い日が続きますが、今年は暖かいように思います。

ああ春が近づいている。

2014/01/22

布仕事の続きです。こちらはAtoNの店長さんオススメの粗い織りのウールを縮揉させて、私のストールカーディガンをつくりました。大橋利恵子さんのパターンをベースに作りました。

ついでに前に買ってあったcheck&stripeの緑色のリネンの帆布で私のパンツも。

2014/01/20

もうひとつ、今日ふうこにびっくりしたこと。
みんなで買い物に行きました。いろんなお店が入っている小さなモールで、ドレスがたくさん並んだ写真館があって、一枚一枚ドレスをめくりながらふうこおおはしゃぎ。

家に帰ってドレスをさっそく描いていたんだけれど・・・

ああこういうふうに見えていたんだ、こういうふうに切り取るんだ、ってびっくりしました。

2014/01/18

年末にいとこからレゴをいただいて以来、レゴブーム。今まで家にあったハトさんの古いレゴにはふたりともまったく興味しめさなかったのに、なんか不思議です。

何をつくるかというと、しょうくんは車と家。車はいつもすごく長くて、家はずっしり重い。

ふうこはおすしとかケーキとかです。メニューもつくってくれました。

2014/01/16

個展中はnaniIROの布に囲まれてお店番をしていました。
お客さんがいなくなると布の棚の前をふらふらします。
目をつけていた布たちを最終日に買いこんで帰ってきました。

ふうこのスモック、森の中で見つけた花園みたいな布です。
ネル地でちょうどよい厚さです。ベロアの紐をつけました。

カラフルなコットンのニット地でふうこのTシャツ。

 

どちらもよく似合います。

しょうくんにも何か作ってあげたいのですが、たくさんオサガリをいただいて当分必要なさそうです。
それでも何か、と思ってピンクのキャンバス地を広げていたら(しょう君はピンク好き)、ピンクは嫌いだとしきりに口にしているふうこが、その布好きやなあというのでお揃いになりました。どちらもおへそのところがよく隠れるようにしました。

保育園に着て行って、みんなの前で得意げにポーズして、急に照れてるしょうくん。かわいーなー。

2014/01/16

ちょっと長いけれど今日びっくりしたことです。

ふうこの服の左側に貼ってあるのがお正月から登場したはみがきシール。別名お菓子シールで、朝か昼に歯磨きしたらシールがひとつ、10個たまったらお菓子が1つ買ってもらるという・・・ん??なんか変なルールだけどそれはさておき、ふうこはこれにシールを貼るのをすっごく楽しみにしているのだ。

家ではいただきもののお菓子は多いけれど、お菓子コーナーに並んでいるのはほとんど買ってあげることがなくて、ふうこはグミがどう、ラムネがどう、とスーパーに行くと念入りに商品チェックしています。あーお母さんお菓子買ってくれへんよな?買ってくれたらいいなーって思ってんのやで。
お菓子たのしいよね。うんうん。でもお母さん、買い物のたびにお菓子コーナーの前で途方にくれたり、ご飯の前はやめときなさい、とか、何個目?とか気にするのいややなあ。。。でもお菓子たのしいよなあ。
で、歯みがきのごほうびシールが登場したのでした。

ふうこはすっごく楽しみにしていて、毎日シールを数えながら何を買ってもらおうかずーっと話しています。
今日もトイレをお借りするために寄ったコンビニで私の服を引っ張ってお菓子コーナーに行き、あれこれ質問するのでした。

「お母さんこの中だったらどれがいい?」
(私が答える前に)「ふうこはな、えーとこれかな、これな、キャラメルやで お母さんキャラメル好き?」
(うん、白い紙に包んであるところとか、紙に押されたような形になってるところとか好き)
「あのな、トトロでさつきが食べてるのはキャラメルやで こんな箱やったで」
「まえにな、宮古のおばあちゃんの家にいったときにはな、ピンクのキャラメルと緑のキャラメルもあったで あれ何味やろな」
・・・
家に帰ってからも歯ブラシをくわえながら、
「あー、しょう君が生まれてくる前に一度買ってもらったあのクマのグミにしよっかなー。溶けたからってお母さんが捨てたやつ」(まだ覚えているのね)
「あのな、マイクの形のお菓子あるやろ、あれ何味のお菓子やろな」(中にラムネが入ってんのちゃう)
「あれ歌ったらラムネが出てくんのかな」(・・・おもしろいけれど違うとおもうな・・・)
延々とこんな感じ。

ところが寝る前に布団の中で歯みがきをしていたら、
「お母さんあのな、ふうこな、いっぱいお菓子を買ってもらうんじゃなくてときどき買ってもらうほうが楽しいかもしれん」
!!
ふうちゃんどうしたん?前はあんなにいっぱいほしがってたやん。
「うん、なんかない? ばかり言ってたのにな。
そう思ってん。
いっぱい買ってもらってたらな、こんなに楽しみじゃないと思うねん。」

わわわびっくり!ふうこ すごい、すごいなー。

2014/01/15

南山城村には、トミヤマという柿渋の会社があります。
伝統的な製法で柿渋をつくっているところはもう日本に3つしかないそうで、
そのひとつ、トミヤマの社章をデザインさせていただきました。

柿渋の老舗トミヤマ。
老舗の確かな技術に加え、無臭柿渋やタンニンの抽出など新しい技術もあり、
しかも先頭に立つ冨山さんはとてもチャーミングな女性・・・
そんな空気を感じられるかたちはどんなかたちだろう。

そんなことを頭に浮かべながら、とにかく柿を描きまくってようやくひとつのかたちにたどり着きました。とても難しかったけれど、いいかたちを見つけることができたと思います。
ありがとうございました。

柿渋って塗料と思い込んできましたが、飲んでも大丈夫だし、柿タンニンの薬効は広く、火傷、霜焼、高血圧・・・いろんな場面で私たちの暮らしを支えてくれていたんだって、すごいなあ!
冨山さんに教えていただいて、うがいするときに一滴入れて、柿渋うがいしています。
無臭柿渋だから臭くないけれど、やっぱり渋い!

2014/01/03

あけましておめでとうございます。

今年は、ああ年が越せた!って思いました。
怒涛の年末・・・年内に納めたかった仕事に目をつむり、
お餅をついたり、気になるところをきれいにして、年神様をおまつりすることができました。
ひとりずつ起きてくる子どもたちに服を着せ、暖かい部屋でいろんな人の心が入ったご飯を食べられることがしみじみとおめでたい・・・
まさかこんなお正月が平成26年にやってくるとは!

 

ふふふのふー、年末にはね、大切な方たちときらきらとした場を持つことができて、
潔く前を向けました。共に生きる友たちがいてありがたいです。
後援してくれただんなさまたち、子どもたちありがとう!

2014/01/02

2014年元日、近くの神さまにお参りして、書初めをしました。

じゃん!
2013年の漢字、私は「新」でした。ハトさんは「曇」なんだそうです。
今年の抱負も書きました。私は「適無し」、ハトさんは「畑に居ます」。

ふうこは「いちねんせい」でした。

「適無し」とは、主観を手放すことだそうです。なんとなく「適」という字が浮かんできて、字訓を読んでこの言葉にしました。

そして、今年は身体を整えよう。もう少し、もてなしてあげよう。この身体に生まれたことをもっとよろこびたいです。(この年にしてようやく・・・)

2013/12/29

童仙房はみぞれが降り始めました。そのうち雪になりそうです。

暦のことですが、またお知らせがございます。
水無月の半月(上弦、下弦)が抜けていました。

こちらも印刷所のミスです。入稿原稿にはある半月が、印刷時に消えてしまったようです。
前にお知らせした如月の日付も、今回の半月も、
どちらも滅多にないミスだそうです。しかも理由はそれぞれに異なるとのこと。

想定外で私のチェックミスです。残念!
どうしようか迷ったのですが・・・

今回印刷をお願いしたのはレトロ印刷JAMさんです。
レトロさんと何度もやり取りをしてこの暦をつくり、そのたびに丁寧に対応していただきました。
前回のミスもですが、希少なミスが重なった偶然と思うと、レトロさんとのこのやり取りの記録なのかもな、と思いました。

この半月はこのままでいくことにしました。

勝手を申して申し訳ございませんが、どうぞよろしくご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

水無月の上弦の月(Dのかたち)は6日、下弦の月は19日です。
みなさまご記入お願い申し上げます。

2013/12/25

2年目の冬がやってきました。
長岡京に住んでいたころは、この時期どこもかしこもクリスマスで、うきうきしました。
ここにはクリスマスソングもイルミネーションもなくて、静かに冬枯れていきます。
夜は星が降りてくるようにそれぞれに光り、満月が近づいてくると明け方のように明るい。
これもまたいいなあ。

冬至の朝、少しだけ散歩しました。この時期からお正月に向かい、少しずつ清められていく感じが大好きです。

そしてクリスマス、
暖房しても暖かくならないので、とうとう4畳の仕事部屋が生活の場になっています。
仕事机がふたつ、ストーブがふたつ、そこにおもちゃが日替わりで持ち込まれ・・・
来年は生活の場を整えたいなあ。

でも子どもたち楽しそう。なによりー。

私にもプレゼントが!
長田弘さんの詩集でした。

2013/12/20

相変わらず毎日毎日おえかきふうこ。朝起きて

いってきまーす

ほいくえんについて・・・

おいもほり!

お手玉してます。手がたくさんある

お弁当です・・・やっぱりひとりくらい上を向かせたくなるんだね。

見よう見まねで字も書けるようになってきました。

ときどき大作が見つかります。

とうとう年明けから保育園のお昼寝がなくなります。
小学校って硬い机と椅子にまっすぐ座るところなんだよ、がんばれー。

2013/12/16

ATELIER to naniIROさんでの個展がおわりました。
お忙しいところ、遠いところ、本当にたくさんの方が足を運んでくださいました。
ありがとうございます。
私はひとつの時代が終わった気持ちです。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

しかし、そう簡単には終わらないのでありました。
暦をお買い上げいただいたお客様へ、たいへんなお知らせがございます。

暦の中に、如月の日付(24日~29日)が抜けているものがございます。
たいへん申し訳ございませんが、ご確認お願いできますか?

※一枚目の睦月の次が如月です。
透けて見えるので開封せずに確認することができます。
右下に30がピンク色で印字されていて、その左隣に29があれば大丈夫です。
なければ再送いたしますのでご連絡いただけますか?
kirin@kiringrafica.net

印刷所さんの奇跡的なミスによるものです。
せっかく楽しみにお買い上げいただいたところ本当に申し訳ございません。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

2013/12/16

一週間のうちに、縁あってお伊勢さんと出雲大社とにお参りすることができました。
お伊勢さんは仲間たちと連れ立って、
出雲大社は岩手のお母さんと子らと、飛行機で行きました。

出雲とか、八雲とか、雲がつく地名を見るとわくわくします。
出雲は本当に雲がぽこぽこしていました。
山もぽこぽことしていて、オオオトコになって、雲の上に立って見下ろしている感じになります。
亀岡あたりもそうですが、出雲はそれに加えて、風と光がありました。

車で走ると、どこも同じくらいの感覚で朱い瓦屋根の家がぽつぽつとあって、小山も川もみんなきらきらと光っていました。まっすぐ深く根を張った感じがあって、みんなたのしそうにそこに座っています。

帰って来て、大阪から奈良に山を通りました。出雲のあの深く安心する感じではなく、かさかさと喉が渇く感じ・・・ああ荒れているとはこういうことなんだな、と思いました。きっとつい少し前まで、この辺もあんな山川だったんだろうな。

帰ると童仙房の木々が「おかえり」って言ってくれました。それもまたうれしかったです。

そして岩手のお母さんありがとう。さすがに疲れたと思います。ゆっくり休んでくださいね。

2013/12/13

すっかり寒くなりました。童仙房ではときどき雪がちらついていいます。
ARABONさんのGIFT展、始まっています。
尚美さんの布みたてさんのリースがとてもすてきです。

村の先輩作家さんの横で、私は版画と暦を並べていただきました。
版画は、先日の個展と似た雰囲気のものをふたつ、
そしてnoman’s land のシリーズをひとつ。
ささやかに、しみじみと、うれしく思います。
ありがとうございます。

先日はfrontさんのサンドイッチとsueruさんのライブでした。

外は静かに暮れてゆき、小さな小屋の中は薪ストーブがひとり時を刻みます。
冬のarabonもまたよいですよ。

2013/12/07

今までカレンダーを使ったことがありません。
こんな暦があったらいいのにな、
そう思うものをつくりました。

生活に取り入れやすく、シンプルに太陽と月の動きが感じられる旧暦の暦です。

月こよみ(2014年1月31日~2015年2月18日)
○1ケ月は新月に始まります。日付は通常使われている新暦です。
○二十四節気と月(新月、上弦、下弦、満月)が表示されています。
○一週間は月曜日始まりです。
○2014年は閏月を含むため13ヶ月あります。
○月ごとの風景を木版画であらわしています。
○木版画をいかしたくて、シルクスクリーンの印刷所で一色ずつ印刷しました。
○○おまけ カレンダーをつくるときの端でつくった便箋(約9cm×15cm)13枚つきです!

私たちが丸い地球の上に乗っていて、月や太陽、大地とともに大いなる宇宙を旅していることをさりげなく教えてくれる暦です。
私がふだん、自分で日付を書いたノートをひろげて、
1週間が6日しかなくてどうも話しが通じなかったり、
2月30日まで予定を入れているのを見ているひとはたいへん不安だと思いますが、どうぞ使ってみてください。
季節のめぐりと月の調べを感じながらの日々は、きっと新しい一年になるはずです。
年末年始の贈り物にも最適です。

定価1890円
ご希望の方には発送いたします。メール便でしたら送料は当方が負担いたします。
お名前とご連絡先をkirin@kiringrafica.netまでメールください。お支払いはゆうちょ銀行に振込みになります。

 

2013/12/05

気合を入れて布団から起き上がると、窓の外は一面霜におおわれて、バケツには薄氷が張り、ガラスにはジャックフロストの落書き・・・
2回目の冬がやってきた!

個展がはじまっても何かとやることがあってなんとなく追われている感じ・・・
子どもたちが風邪を引いて私もゆっくりすごしました。

明日より、ARABONにてGIFT展がはじまります。村でつながる作家さんたちの作品展、私は版画と暦を展示いたします。
ARABONの店主、のばらさんの文章がすてきです。ARABONブログ

山眠る冬、
冬枯れた山の上もすてきですよ、どうぞお越しください。

2013/12/05

photo by noriko sakata

個展、たくさんの方が足を運んでくださって、うれしいかぎりです。

30日はマーケットでした。賑わう場内、はじめてとは思えない方々、その中にくにゃくにゃになるほどほっとする懐かしい顔や、悲鳴をあげてしまうほど久しぶりの方もいたり・・・ありがとうございます。ワークショップ、騒然とした中ででしたが、みなさまそれぞれに「ひととき」をすごされいる片隅に立つことができて、うれしく思います。ありがとうございました。

photo by noriko sakata

14日までです。7日と14日在廊いたします。14日は17時までです。

ありがとうございます。

2013/11/27

景色- twenty fours

目のまえの景色に、耳をすます。

この世界は、いつもとても美しい。

息をひそめ、耳をすまし、
目をとじて、静かに息をすって、

景色になる。

そして目をあけて、歩く。

氷の上を歩くように、おそるおそる。
氷の上を歩くように、どきどきと、よろこびと

——

うつろう日々の景色を、木版画であらわしました。
坂内里恵 木版画展 開催中です。
「景色-twenty fours」

11月26日~12月14日
月-金12:00-19:30
土11:00-19:30
※12月1日と8日はお休みです。
ATELIER to naniIROにて