kiringrafica

ハトといえば豆。小豆を底に敷きつめた、豆パンをつくった。裏返すと、石をひっくり返して冬ごもりする甲虫を見つけた気分だ。

うーん発酵がうまくいかない。寒いからかな。道は遠いなあ。

昨日は冬至だった。ああこんな大事な日を忘れるなんて！
昨日、小豆が食べたいなーと思って煮てたのだけど、まったく気づかなかった。岩手では冬至に小豆を食べるのです。

いよいよ今年も残りわずか。

ハトさんは会社の畑で奇妙な野菜たちを育てている。こちらはコールラビというんだって。アラレちゃんのニコちゃん大王みたいだな。
ブロッコリーの茎みたいな味で、しゃきしゃきおいしい。
そのまま食べたり、刻んで手巻き寿司に入れたり。

何回か収穫してくれたビーツも初体験だった。
毒々しい色も次の日には褪せてしまうかなと思いきや、
じゃが芋もたまねぎもみーんなみんな染まっていた。天才だ。

週末の天気予報は雪マークで、パンにも雪が降りました。

今日もふくらむハトパン妄想。
ハトパンのパンにはいろいろ雪化粧しよう。梅が咲いたら梅の花をたくさんとか、満月の日はうさぎとか。

本当の雪は降らなくて残念。

前に漬物嫌いなのに糠漬けに挑戦して案の定失敗したのだけれど、おいしい漬物はきっとおいしいはず。（関係ないけど以前、米国に住む従兄弟が日本語のこういう表現ってナンセンスだと言っていた。）
まずはたくわんから始めてみようかいな。

これから粉や塩、水分の分量を量り、記録を取ることにした。
温度管理もどうにかしなくちゃ。

パンをこねながらハトパン妄想がふくらむ。
お店を開けるのは週に３日。ハト店長は２日と言っている。遠くから買いに来る人もいるかもしれないし、休日の朝はパンを食べたい気分だから、やっぱり土曜日と日曜日はパンを焼かなくちゃね。

今日のおやつ、ビスコッティ。
水切りしたヨーグルトとドライマンゴーとゴマを入れた。

なかなか冬らしい日が来ず、邪魔物になっていたストーブ、
方々からいただいた柚子を煮たくて灯油を入れた。
ストーブの後ろに控えているのはハトさんのパンですよ。

ゆずピールとゆずジャムと、ゆずの砂糖煮とつくりました。

ストーブの横に来て本を読むハトの隣で鼻声のＦがトランプを広げている。
灯油と柚子の匂いに、曇った窓、
ストーブはカタカタ音をたてていて、
このままずっと一日が続きそうだった。

今日のパン、前よりもっと水を多くしてみた。さすがにやりすぎでした。

それでもおいしくて、みんなに食べてもらいたくて、「ああ私パン屋やらないとだ」と思った。「天然酵母の」「手作りの」「田舎風」なんて形容詞、もういらない！Ｆもばくばく食べている。

パン屋さんをやるとしたら
　売れる分しか焼かない、その日暮らしのパン屋。
　小麦はハトさんが作る。
　石窯？
　名前は「ハトパン」。

ああなんてすてきなんだろう。版画やひょうたん人形もつくらないとだし、困っちゃうなー。

久しぶりのスコーン、酵母で低温発酵させるレシピ。
焼き上がりはチーズの香りがして、
酵母（生まれは牛乳です）の仕業なんだろうな、と思う。

今日のパン、ハトパン。
ハトさんが本を見て、一から丁寧に作った。少量のドライイーストでゆっくり発酵させるレシピで、ああ、粉の味ってこんなだったんだ、と新鮮だった。

この辺も空気がぴんと張ってきて、自転車で走ると気持ちいい。
Ｆは後ろでクリスマスの灯に大騒ぎしている。

シュトレーンを焼いた。４本焼いた。

雪化粧はＦがした。
もちろんほとんど茶こしの上からこぼれていた。

今日のパン、もう一度同じような水の多いレシピでつくってみる。
やっぱりおいしい、一体どうしたんだろう！

岩手のいとこからりんごが送られてきた。今年は花の時期に遅霜が来てしまい、本当に一個しか実がついていない木もあったんだって。
味は、もはや太陽だ。種をまいてみよう。

出掛けにハトさんが美瑛のパウンドケーキとコーヒーを食べようとしていたので、写真撮っておいて、と頼む。撮る人でこんなに違う写真になるんだなあ。珈琲タイム、楽しみました。どうもありがとう。

今日のパン、今までのは何だったんだろう、ってくらいおいしく焼けた。
思い当たるのはふたつ、
水分をすごーく多くした。手でこねられないくらい。
中種を仕込んだときに、レーズンも加えた。

金柑の甘煮と、レモンピール。
ハトさんの会社には金柑の木があるそうで、ハトさんは会社のお昼休みにせっせこ金柑をもいでくる。この間はまだ青い夏みかんをもいできた。銀杏並木があったら間違いなくギンナンも拾ってくるはず。
レモンピールはレモン汁を入れた。レモン４つでこれだけだ。

ハトさんがカビみかんを捜索していて、Ｆがそわそわしている。
段ボール箱のみかんの中に、一つか二つ、カビだらけになっているみかん、あれを見つけると、灯油くさい物置に走っていって、がさがさした段ボールのふたの隙間から手をつっこんでみかんを取った、小さい頃のことを思い出す。

みかん毎日いただいています、どうもありがとう！

今日のパン、米粉の白パン。
発酵不十分なまま焼くと、生地が上下に割れて、恐竜の卵みたいだな。

Ｙさんからいただいた、クラブハリエの「賞味期限当日」のバウムクーヘン。
わーおいしい、焼き菓子なのにどうして日持ちしないんだろう、うーんおいしい、バウムクーヘンのバウムはドイツ語だよ木だよ、それにしてもおいしい、なんて言いながら、木目をはがして食べた。