2010/02/27
小麦粉が切れてしまい、ライ麦90%くらいでどっしり黒いパンを焼く。ああなんておいしいんだろう。 もごもごライ麦パンを噛んでいると、ゴトゴトと足元から椅子が床の木にひっかかる硬い音がして、遠い国、遠い時代の人の記憶が入り込んでくる。 芯まで冷えて縮んだ体は布団に入ってもなかなか伸びない。重い布団の中に頭まで引きずり込んで、冷たい暗闇に身体を合わせていく、そうして朝を待つ、ごつごつとした、そういう記憶。
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