2008/02/07
**-クレールの膝/エリック・ロメール
1989年、フランス。
ひゃー、クレールの膝ってどういう意味かわかったとたん、身を引く。どひゃー。
もう婚約者にしか感じないんだ、とか言いながら、ジェロームはそのことしか考えていないじゃないか。教訓?いいえ、私はローラやクレールの恋愛の方がよっぽどいいです。第一男女の距離がとっても近くって、見ているこちらが逃げ出したくなる。ひゅー。
いや、本当は羨ましいのかもしれない。少女たちの甘酸っぱいかわいらしさ、美しい女たち、若者たちの中でほんの少し漂うジェロームの憂い、そして謎めいた話しにすっかり引き込まれてしまった。
北の薄い夏の光に溢れる画面は、白をたくさん使った点描画を見ているようだった。
ローラ(ベアトリス・ロマン)が助産婦の左古さんに似ていてとってもかわいらしかった。
最後にオーロラ(オーロラ・コルシュ)が湖に手を振る、手の振り方がとってもすてきだった。そして終わりが唐突で、よかった。