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そして予定日を越すこと2週間、ようやく赤ちゃんが出てきました。
42週を経過してもとうとう陣痛が来ず、クリニックで誘発剤を飲み始めたところで、お腹が少し張ると赤ちゃんの心音が下がることがわかり、急きょ帝王切開で取り出していただきました。
今まであまりお腹が張らなかったのも、ひょっとしたら赤ちゃんがコントロールしていたのかもしれません。

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急な展開でとても怖かったし、下半身麻酔に続く手術の感覚はおぞましく、
今までは産後すぐに赤ちゃんと家族と川の字で寝ていたのに、ひとり病室に残されて他の人の産む声を聞きながら過ごす夜、
さまざまな思いが交錯してなかなか眠れませんでした。

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次の朝になってようやく赤ちゃんに会えました。
無事に出てきてくれてありがとう。
お母さん、苦しいよ、のサインに気づけずにごめんね。

 

それからは赤ちゃんに会うたびに何かがつながっていき、
ひとつ眠るごとに身体が回復するのが感じられ、
芝田先生はじめ助産師さんや家族、友人、そして先生と言葉を交わすたびに、
ぎりぎりの綱渡りのお産の、最高の境遇にいるんだ、ということがわかってきました。

本当に長かった1ヶ月間、
赤ちゃんは毎日出る機会をうかがっていたし、
私もそのときどきで完璧に備えていたんだな。
私の身体、ありがとう。

長い長い妊婦生活でした。たのしかったな。

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赤ちゃんの名前は晴(はる)、女の子です。
晴、そしてここに導いてくれた大きな力、ありがとう。

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