今日は立春。たしかに春がきた感じがする。

普段は助産院に通っているけれど、今日は総合病院で検診。地下にタリーズが入っているそうで、広い受付フロアはコーヒーの匂いがする。
「まずは血液センターで採血と検尿してもらってください」「次は心電図測定室で」、そこに行くと検査技師がいて検査してくれる。胎内の超音波も検査技師が撮影していた。
きっとお医者さんのところには、数々の数値と数枚の写真(異常なし)、というデータが行って、それをもとに診察するんだろう。待ち時間も無駄も少ないシステムだし、専門的な検査技師の方が信頼できるのかもしれないけれど、健康診断じゃあるまいし、お医者さん、それでおもしろいかな。
前に助産師さんが採血した血を見て「あ、貧血じゃなさそうね」と言っていたけれど(きっとどろどろとかさらさらとか、血の色とかいろいろあるに違いない)、私が医療に関わる者だったら数値とともに患者を観察したい。採血は無理だとしても、超音波で胎児を見るくらいは自分でしたいな。きっとそこの、数値では切り捨てられる身体感覚で得た見識の中に、新発見(傾向と対策)があると思うのに。

便利志向の世の中、いろんなところで身体感覚が失われていく。
ちほさんは「不便は生活のスパイス」って言ってたけれど、身体に近いものを作っていきたいならなおさら、楽しみながら手間をかけ、足を使って生活していこう。
パソコンの前でかたまって買い物や調べものしている最近の私に、もうひとりの私が後ろから肩をたたく、ほら春も来てるしね、って。