1962年。用心棒とほっとんど同じ流れ。
青臭く気忙しい9人の青年、だらりとした椿三十郎、びくびくしている黒幕、そしてのんびりとしたおかみさんなど、登場人物の間合いの違いが思白い。椿三十郎は「鞘に納まらないぎらぎらとした刀」とのことだったが、それほどぎらぎらとは感じなかった。
若い田中邦衛がうれしくて、出てくるたびに(!)と小さくときめく。
白黒の映画で見る、白椿と赤椿、静かで可憐だった。
最後の血しぶきがすごい。水風船だ。